次亜塩素酸で消毒するには。

こんにちは！
歯科衛生士のタムラです。

今回は、最近
菌が…ウイルスが…と世間で騒がれている菌について。

こんな世の中の間で
次亜塩素酸ナトリウムを飲んで体調を崩してしまった人
次亜塩素酸水でのうがいを推薦する医療機関やエステサロン

ぱっと見、安全なのか不安になる事例です。
名前が似ているのもありますが
今日はこの次亜塩素酸について
私なりに分かりやすく説明します。

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違い

名前は似ていますが全くの別ものです。
濃度云々ではなく、別のものです。

次亜塩素酸ナトリウム
pH：強アルカリ性

次亜塩素酸水
pH：中性〜弱酸性

この時点で違いは明らかです。

名前が似ているのは、共通点として
次亜塩素酸を使っているところです。

次亜塩素酸ナトリウム
↓
次亜塩素酸＋水＋水酸化ナトリウム

次亜塩素酸水
↓
次亜塩素酸＋水

・・・ということです。

そんなに違いがない感じはありますが
そもそも次亜塩素酸というのは
とっても不安定で常に何かと結合して
安定しようとしています。

なので、なにか混ぜればすぐ結合して
別の物質になるということです。

次亜塩素酸の使用期限

次亜塩素酸ナトリウムだと代表的なのがハイター。
塩素系の漂白剤です。

ハイターは非医療品の雑貨扱いの為
使用期限が明記されていないようです。

ハイター（５％）を消毒用に使う場合

0.1％濃度の場合、約１ヶ月保存が可能。
（光に弱いので遮光容器に入れて保存してください。）
：高濃度の場合は便や嘔吐物など体液がついた物
トイレなどの消毒に有効です。

お家で使用する際は0.01〜0.02％の低濃度での使用をオススメします。
この場合、使用期限は約１週間です。
：ドアノブなど触れたところの消毒に有効です。

なので、0.1％の高濃度を作っておいて
１０倍に薄めて使用したり
使用毎に作り変えることをオススメします。

ハイターではない塩素系漂白剤を使う場合
濃度が若干変わるので、注意して希釈してください。

ハイター：希釈の仕方

高濃度：0.1％消毒液（1000ppm）
用途：「　体液で汚れたもの・トイレなどの消毒　」
期限：遮光容器で密封された状態で約１ヶ月間

１．250ml（500mlペットボトル半分）水を用意
２．ペットボトルのキャップ２杯半（12.5ml）の
ハイターを入れて混ぜる。

低濃度：0.02〜0.05％消毒液（200〜500ppm）
用途：「　ドアノブなど触れたものの消毒　」
期限：約１週間

１．500mlの水を用意（ペットボトル１本分）
２．ペットボトルのキャップ約１〜２杯半
（5〜12.5ml）のハイターを入れて混ぜる。

是非、参考にしてみてください。

次亜塩素酸水（電解水）とは？

ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムとは全くの別物です。
中性なので、体内にいれても大丈夫な気がしますが
非認可のものなので「体内に入れて大丈夫なもの」として
認められていないということになります。

ですが、殺菌力はかなりありますので
物などに対する消毒や殺菌用途にはいいと思います。

例えば、手指消毒として消毒用エタノールを使用します。
同じ効果を次亜塩素酸水で得る場合750mlの次亜塩素酸水が
必要になるので簡易的な使用は難しそうです。

次亜塩素酸ナトリウムと比べると
不安定な次亜塩素酸を水に溶かしただけなので
まだまだ安定しておらず、不安定。

そのため、長期保存は難しいです。

まとめ

次亜塩素酸ナトリウムは基本的に
物の消毒用として使用してください。

なぜかというと、
目などに入ると失明の可能性がありますし、
酸性のものと混ざると毒ガスを発生させます。

なので、お子さんのいるご家庭などは
注意がより一層必要になります。

なので、できれば消毒用エタノールが１番いいです。
何がいいって
揮発性があって薬の成分もすぐに飛ばしてくれるし
使用期限もなく、保存もきく。

でも今、手に入らず困っている方
物などの消毒の使用に役立ててください。

手指はダメです。
石鹸での手洗いを徹底しましょう！

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