タバコによる、お口への影響
こんにちは!
歯科衛生士の田村です。
最近では、タバコの値上げや飲食店の禁煙化…
昔に比べてタバコを吸う方は少なくなってきてはいますが
こういった取り組みで喫煙者だった方も
禁煙を始めた方は多いのではないでしょうか?
喫煙者の方も身体への悪影響はよくご存知だと思います。
今回はこのタバコが及ぼす影響を「口腔内」のみでまとめました。
目次
タバコがお口に及ぼす悪影響
唾液
タバコには口渇作用があります。
唾液の分泌を抑える効果があるので口腔乾燥を招くのです。
唾液の量が少なくなると、殺菌作用も自浄作用もなくなってしまうので
お口の中の菌数は増え、汚れが付きやすく・硬くなりやすくなります。
歯茎
タバコには血管を収縮する作用があるので
歯茎に十分な栄養が行き届きにくくなります。
また、血液や栄養が行き届いていないので歯茎が硬く線維化してしまいます。
こうなると、歯周病の発見に一番気づきやすい” 出血 ”もしにくくなるので
重度の症状(歯が揺れる・噛むと痛い等々)がでるまで気づかないことがあります。
喫煙による、歯茎の変色は
この血管収縮が一つの原因です。
そこにタールやメラニンが粘膜に付着・沈着し
暗紫色や黒ずんだ色にしてしまいます。
これは受動喫煙でも起こりえます。
癌
最近「 口腔癌 」についてネットやニュースで話題になっていました。
喫煙者は非喫煙者より、どれほど癌のリスクが高いのか。
口腔癌のみだと3倍。
咽頭癌では32.5倍。
芸能人でも咽頭癌でニュースになっていたので
耳にしたことはあるのではないでしょうか。
その方はタールが1mgのタバコを吸っていたみたいです。
タバコのタール数は関係ないようです。
お口にできた「デキモノ」を癌ではないか?と
心配される方がここ最近では増えてきました。
お口の中のデキモノはほとんどが粘膜にできます。
2,3日。長くても2周間。
変化や改善も見られないようであれば歯科医院や口腔外科での診察を受けましょう。
まとめ
上記の通り、タバコの影響は大きく
全身のみならずお口の中にも及びます。
むし歯や歯周病の進行にも関わるとすると
当然、歯の寿命にも影響します。
タバコは歯の喪失を早めます。
喫煙者と非喫煙者では、歯の残存率などを計算すると
約10年 喫煙者は歯の喪失が早くなります。
と、いうことは…
日本人の永久歯の寿命は平均で50年
永久歯に生え変わるのは大体10歳前後なので
60歳で歯の寿命は来てしまいます。
ですが、喫煙者は10年早いので
約50歳で永久歯を喪失してしまう!ということです。
歯が無い状態で健康と言えるでしょうか?
人生100年時代と言われている今、50歳で歯を失うとすると
残りの50年は自分の歯で美味しくご飯を食べられないのです。
もちろん、日頃のケアやクリーニングで
この数字は大きく変わります!
( その為の歯磨きサロンです!! )
だからこそ、その人に合った磨き方
生活習慣に合わせたケアの方法を知る必要があります。
健康寿命を延ばす為には
” お口の環境 ” ” 歯の状態 ”
は、とても重要です。
悪くなってから・痛くなってから
では、手遅れです。
未来の健康は日々のケアで守ることができます。
まずは日々の歯磨きから見直してみましょう!
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